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髪の基礎知識
髪の毛の成長のしくみ

髪の毛は「ケラチン」というタンパク質で構成されています。
頭皮から出ている部分を「毛幹」、頭皮の下にある部分を「毛根」といいます。
毛根の先のふくらんだ部分が「毛球」で、その内側に「毛乳頭」があります。
毛乳頭は、毛細血管を通ってきた血液中の栄養分を「分母細胞」に与えます。
栄養分を受け取った毛母細胞は細胞分裂を繰り返し、増殖して上に押し上げられ、毛幹として頭皮に姿を現します。
髪の断面図

コルテックスと呼ばれる『毛皮質』、メデュラと呼ばれる『毛髄質』の3層からなります。
日本人の頭髪の本数、抜け毛の数
平均で約10万本。ヘアサイクルに伴って、新生と脱毛を繰り返しています。
生理的な脱毛(自然脱毛)は、1日50~100本程度です。
この程度の抜け毛なら気にする必要はありませんが、抜け毛が1ヶ所に集中していたり、抜け毛が異常に細かったり、短かったりしたら、異常脱毛の可能性があります。
頭髪の伸びる速度
いちばん活発な活動期で1日に髪が伸びる割合は、約0.03~0.04mm、1ヶ月に約1.0~1.2cmです。
したがって、15cm程度の髪では毛先かは生えてから10ヶ月以上が過ぎているため、根元と比較するとコンディションもずいぶんと違います。
髪の太さ
平均約0.08mmくらいです。硬毛、普通毛、軟毛は毛表皮(キューティクル)の数の違いと毛皮質、髪の太さの違いによって生まれます。
軟毛は約3枚、普通毛は約5~6枚、軟毛になると約10枚のキューティクルに覆われています。
また、日本人の髪質は欧米人に比べ硬い(太い)とされています。
髪の色素
毛髪は毛髄質(メデュラ)、毛皮質(コルテックス)、毛表皮(キューティクル)の3つの層からできていて、この透明な層を通して見えるメラニン色素の色が髪の色を決めています。
メラニン色素の種類は、主としてユーメラニン(黒褐色系)とフェオメラニン(黄赤色系)の2つがあります。
ユーメラニンが多いのが黒髪。ユーメラニンが少ないのがブロンド。栗色はその中間です。
いずれのメラニンもほとんど含まないのが白髪です。
発毛の仕組
髪の周期をヘアサイクル(毛周期)といい、髪が生え、成長して脱毛するまでの間をいいます。
このヘアサイクルは大きく3つに分けることができ、成長期だけでいうと細かく3つに分類することができます。
男性が3~5年、女性が4~6年のサイクルになります。
成長期
毛母細胞が2~6年かけて活発に働いて髪が伸びる時期をいいます。
初期成長期から始まり、3つに分けることができます。
1.最初の髪が生える段階で、古い髪が脱毛しようと毛根から離れると、その奥で分裂をはじめた毛母細胞が新しい髪を作り始めます。
2.毛母細胞によって新しく生まれた髪が、毛根から離れた古い髪を押し上げていき、ブラッシングやシャンプー時に簡単に抜けるようになります。
3.古い髪が脱毛すると、新しい髪が成長をはじめます。毛乳頭の毛細血管から栄養分が運ばれて、髪が太く成長する時期になります。
退行期
それまで活発に働いていた毛母細胞の髪を成長させる機能が徐々に弱まってきます。
髪の成長が止まり、抜け落ちるまでの準備期間のようなもので2~3週間この状態が続きます。
髪の成長の休止期間と考えるといいでしょう。
休止期
退行期を経た髪は毛球が萎縮しています。
毛母細胞から離れた髪は完全に成長が止まり、抜け落ちる準備のために徐々に上に押し上げられていきます。
数か月この状態が続き、この髪の奥では新しい髪が作られ始めます。
脱毛
休止期間を数か月経た髪は、新しい髪に下から押し上げられて自然に脱毛していきます。
こうして新しい髪が成長しはじめます。
毛周期サイクル

皮脂腺
皮脂腺は頭皮付近にある器官(毛穴の途中に開口している)で、皮脂を分泌(必要のない体内の脂が血管を通じて皮脂腺に運ばれ皮脂として排出されます)することにより、頭髪に潤いを与え乾燥から保護しています。
分泌されたばかりの皮脂は、常在菌の働きにより汗と混じることにより乳液状になり、頭皮や髪の毛に広がります。
頭皮上で汗と混じり酸性の皮膜を作ることで、細菌から頭皮を守る役目をしているのです。
もし仮に、全く皮脂の分泌がなかったら頭皮も毛もカサカサに乾燥した状態になりますし、皮脂の分泌が過剰な場合は、皮脂が毛穴を塞いで正常な毛の成長を阻害することになります。
テストステロン
テストステロンは、男性の場合主に睾丸から分泌される男性ホルモンの一種です。
このテストステロンが毛細血管を通り毛乳頭に運ばれると、そこで5α‐リダクターゼという酵素の働きによって、ジヒドロテストステロン(DHT、5α‐DHA)という強力な男性ホルモンに形を変えます。
そしてこの5α‐DHAが毛乳頭・毛母細胞の細胞分裂を抑制することによって起きる現象が、若はげ・薄毛なのです。
女性の男性ホルモンの分泌量は男性の20分の一といわれています。
女性にテストステロン(筋肉増強剤/オリンピックなどでは禁止薬物でありドーピング検査の対象である)を注射すると筋肉が強くなりますが、副作用で声が低くなり、毛が抜けます。
女性の脱毛の特徴
男性型脱毛症(AGA)は、前頭部または前頂部が、もしくは両方が薄くなるのが特徴です。
ハゲが上がるという表現をされるように、特定の箇所から薄くなり、その範囲が徐々に広がっていくのが一般的です。
女性の薄毛は男性と異なります。特定の箇所が薄くなるのではなく、頭髪全体が均一に薄くなることが多いようです。
「びまん(一面という意味)性脱毛」といわれることもあります。
女性の脱毛の原因
男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンの影響が原因とされています。
男性用発毛剤のプロペシアは、その男性ホルモンの働きを抑制することによって脱毛の進行を止めることを目的とした発毛剤です。
女性の脱毛は老化や閉経のほか、過度なヘアケア、ダイエット、ストレスなどが原因と言われています。
女性の脱毛は改善の期待度が高い
過度なヘアケア、ダイエット、ストレスは、本人の意識の持ちようで改善が可能です。
女性にとって救いなのは、男性の脱毛より育毛の効果が出やすいことです。
中高年の方でも生活習慣の改善と有効な育毛剤の使用で大いに改善が期待できます。
女性の脱毛対策
まずは日々の生活習慣の改善です。バランスの良い食習慣、睡眠等々。
次は正しいヘアケアです。脱毛に悩む人は頭皮が傷んでいるケースが多いようです。
健康な髪は頭皮からです。最後は育毛剤です。
男性より女性の方が育毛剤の効果を得られやすいようです。
髪にダメージを与える事
パーマ
パーマは薬液を使いキューティクルを開き、ロッドを巻くことで開きっぱなしのキューティクルにさらに薬液を入れることによって、開いたキューティクルを戻します。
パーマの薬液の臭いからも分かるように強い酸性の液(1剤は主にアルカリ性、2剤が酸性)で、それを髪内部に入れるのですからダメージがない方がおかしいです。
美容室では、髪にダメージが少ないと謳って様々なタイプのパーマが出てきていますが、お気づきですか?髪のことは色々言うけれど、頭皮のことをいう美容室ってありませんよね?
これだけ強い薬液をロッドに巻かれた髪につけていきますが、必ず頭皮にもこの薬液はついてしまいます。
しかもパーマをかけ終わるまでの長時間に渡ってつきっぱなしなのです。
頭皮の毛穴からどれだけの薬液が浸透していくか分かりますよね。
これで頭皮にダメージがないわけがありません。
頭皮にダメージを受けるため、パーマをかけると抜け毛が増えたりします。
元々頭皮にダメージを負っている人がパーマをかけると、頭皮と髪へのダメージは甚大なものになります。
せめてパーマをかけるときは、健康な頭皮にコンディションを整えてからにしましょう。
染毛
ヘアマニキュアと染毛の違いが分かりますか?
ヘアマニキュアは髪表面をコートして髪色を変えるものに対し、染毛は髪の内部から髪色を変えてしまうものです。
上のパーマをじっくり読んだ人であればもうピンときているでしょう。
染毛は髪のキューティクルを開いてその内部に薬液を入れ、髪色を変えてしまうのです。
髪内部のコルテックスにまで浸透させるものですから、
髪はもちろん、パーマと同じ原理で頭皮までダメージを受けてしまいます。
髪色を変えたいのであれば、髪へのダメージが少ないヘアマニキュアにしたほうが良いのかもしれませんね。
頭皮に薬液がつくことには変わらないということは覚えておきましょう。
濡れた髪へのブラッシング
シャンプーをした後などの髪が濡れた状態のとき、髪表面の状態はどうなっているのでしょうか。
髪の水分量は、通常11~16%ですが、濡れた状態入力なると35%まであがります。
髪内部のコルテックスに水分が含まれて膨張します。
しかし髪表面のキューティクルは伸びていませんので、無理に広がった状態になっています。
このときにブラッシングをすると開いたままのキューティクルが引っ張られ、傷みの原因になります。
濡れたままのブローも同じことがいえるでしょう。
ある程度ドライヤーで水分を飛ばしてからブローやブラッシングすることをお勧めします。
濡れた髪へのブラッシングは枝毛、切れ毛を招いてしまいます。
痛い頭皮
パーマや染毛をしたことのある人では、一度は経験しているのではないでしょうか。
パーマをかけるときや染毛のとき、頭皮がピリピリ痛くなった経験、ありませんか?
頭皮がダメージを受けて悲鳴をあげているのです。
パーマ液や染毛剤がしみる……そう簡単に考えていたのかもしれませんが、ここまで読んで、どれだけ頭皮にダメージを与えていたのかがお分かりでしょう。
髪のことを考えるのであれば、今のお洒落を楽しみたい気持ちも分かりますが、できれば染毛、パーマをかけないほうがいいです。
でも、現代で髪を染めたことのない人などいませんし、あたりまえのお洒落の一つとして世の中に浸透していますので、難しいことなのかもしれません。
